1.1.1. UAS, SfM多視点写真測量
UAV
U nmanned A erial V ehicle 無人航空機(ドローン)
UAS
U nmanned A ircraft S ystems 無人航空機システム
SfM-MVS
S tructure f rom M otion 多視点画像からの三次元形状復元
UAVとは何か
- 無人航空機全般のこと
- 様々な大きさ・機体あり
大きさ:約20~100 cm 重さ:約500~2000 g 価格:約5~100万円 ※比較的安く、軽く、操縦が簡単 ⇒産業、研究、個人の趣味などで急速に普及
UAVのメカニズム
安定性が高い理由
理由その1:プロペラが4つあること
プロペラが1つ⇒プロペラと逆方向に機体が回る(反トルク)
プロペラが4つ⇒2つずつ逆方向に回転することで反トルクを打ち消す
理由その2:GPSを内蔵しているため
グローバルポジショニングシステム(全地球測位システム)
- 人工衛星からの距離をもとに自分の場所を知るシステム
ドローンは常に自分の場所を把握
- 何も操作しないと、同じ場所に泊まる
- 風が吹いても自動的に場所を補正
- 飛行禁止場所には入れないよう事前に設定済み(空港周辺など)
ドローンは離陸場所を記憶
- 問題発生時は自動で帰還する
理由その3:気圧高度計を内蔵しているため
高いところは気圧が下がる。
ドローンは気圧の変化から常に自分の高度を把握
⇒一定高度の飛行が可能
理由その4:磁気コンパスを内蔵しているため
地球全体は磁石のように磁気を持つ
ドローンは常に自分の向きを把握
⇒姿勢の制御が可能
理由その5:加速度計・ジャイロスコープ内蔵を内蔵しているため
ドローンは常に自分の進行方向と傾きを把握
⇒姿勢の制御が可能
最近話題のUAV(ドローン
首相官邸無人機落下事件
2015年4月22日
総理大臣官邸屋上 で 小型無人機(ドローン) が発見される。ドローンには小型カメラと茶色いプラスチック容器が搭載。容器の中から微量のセシウム由来の 放射線 が検出される。
2015年4月24日
福井市在住の40際の男が犯人として自首。威力業務妨害の疑いによって逮捕。
ドローンを鑑定に飛ばした動機は「反原発を訴えるため」。容器に入れたのは「福島の砂100g」。
"ドローン少年"の逮捕
2015年5月9日
長野市 善光寺 の御開帳抱擁中、境内にドローンが落下。落下の1時間後、操縦していた 15歳の少年 が派出所に出頭。
2015年5月14日 国会議事堂 近くでドローンを飛ばそうとしていた少年を警察が任意同行。警察署員は少年を厳重注意し、保護者に引き渡す。
2015年5月21日 少年は浅草神社の 三社祭 でドローンを飛ばすとインターネット上に投稿。警視庁は威力業務妨害容疑で少年を逮捕。
UAVの正しい活用に向けて
- 良い点
- 政府としては積極的に UAV活用を進める方針
- 悪い点
- 間違った使い方をすると UAVは危険
写真測量とは
写真の性質
- 近くのものは大きく、遠くのものは小さく映る
- 中央から離れるほど放射方向に倒れて移る
- 高さが高いほど倒れる量は大きくなる
写真の位置を変える
⇒対象物の凹凸に応じて写真上で対象物の形が歪む
⇒その歪みから対象物の凹凸を復元する
一般的な例:人間の両目
その他の身近な例:Nintendo 3DS